11月9日(木)

朝、お母さんが準備をする音で起きる。

いつも変わらない音だ。足音も、端の方で聞こえる電車の音も、テレビの音量も、それがら響いてくる空気の振動も全部が変わらない。変わらないってことはないんだけど、そこには母のペースが存在してる。片付けもせずに寝たリビング。朝起きるとピカピカになっている。ずれていたソファーカバーはシワもなくなっている。出しっぱなしだった私のパソコンやペンはひとまとまりになってテーブルに置いてある。からりとした空気と日差し。うちは日当たりがいい。お兄ちゃんの部屋以外ね!そういえば一昨日くらい前髪をバッツリきったんだけどお兄ちゃん「あれっ?えり、今日なんか顔違うね」って言ってた。『男のステレオタイプかよ!!!』と咄嗟に突っ込む。お兄ちゃんはクソバカなのでかわいい時がたまにある。

 

そんなこんなで朝の実家、と言うかリビングが大好きなのでちょっと早起きすることに。と言っても9時過ぎ。ねこちゃんは妹のベッドで寝ている。携帯を見てみるとKさんからバイトを代わってくれないかとの連絡。12時、柴崎出勤。今から準備すれば間に合うので行くことにする。こう言う急な予定って得意。というか楽しい。うだうだしているうちになあなあになってしまう予定より、とんでもない巡り合わせを運んでくれる。

ちゃちゃーっと準備をする。うちから駅まで5分あれば結構余裕で着くので10分前に出ればNEWDAYSに寄れる。京王線ユーザーになってしまったわたし、大好きなNEWDAYSによらないワケは無い!上島珈琲の黒糖味?味っていうの?黒糖ね、黒糖で甘いの。あれ大好きで、ペットボトルで出てたのでそれと一緒に甘いもの食べたいよねえって選んでいたら電車行っちゃってた。とりあえずチョコパイを買う。セルフレジに行くも、スイカにお金入っておらず結局有人レジへ。こういうの、ちょっとづつ恥ずかしいよね。でも上尾だからなんだか大丈夫。大きい駅は寛大。柴崎みたいに小さい駅も寛大。どちらも大好きだ。ただ、寛容さでいうなら荒波に揉まれた上尾の勝利かな。如何せん柴崎はのどかすぎる。

 

上尾から赤羽で、埼京線に乗り換える。埼京線わたしはすき。朝乗らないからね。京浜よりすき(なんか臭いし、止まる駅が中途半端に多くて進むのが遅く、そわそわする。高校三年間はこれに乗っていた。)埼京線ものどかだ。十条か板橋に住みたい。ちなみにわたしは板橋かなんだかそこらへんで生まれた。

それから大好きな池袋を通過、新宿で京王線に乗り換える。こんなケーオーセンなんか、実家を出るまでほとんど乗ったことなかったのにね。柴崎に11時30分過ぎに到着。いつもより大きめの声で「オハヨウゴザイマース!」。社長がテーブルで打ち合わせ中。アセアセ;;;;

 いつもギリギリに出勤するので、シェフ、私の顔を見るなり「え!?もう12時!?」と焦っていた。12時の開店。いつもの私なら11時58分お店着。今日は余裕があったので夕方用のマカナイをちょっとつまむ。朝ごはん。水出しコーヒーのおいしいミルクコーヒーもいっしょに。

お店が開けば天気が良いせいか、たくさんお客さんが入る。満席になりあっという間に落ち着く。はあよかった。それからは暇が続き、シェフとプロレスの話をしたりして夕方18時30分には上がる。20時くらいまで働く予定だったから1日が、というか頑張らなきゃいけないことがこんなに早く終わってびっくりしてしまった。いつも元気におしゃべりしてくれる音大出身のTくんに、どうしようどうしようって相談する。色々案を出してくれたけど結局家に帰ることに。近所にできた映画館の話から映画の話になる。マーベルの新しいのを見たいというと、彼も最近ハマったと言う。Tくんスパイダーマンホームカミングにアイアンマン出てくるから見なきゃと言っていた!だめだなあ!アイアンマンが一番ダサいじゃねーか!ふふふ、バッキーとかファルコンとかホークアイとかかっこいいからねーふふふ。

そういえばTくん昼お店で会った時も「わー!久しぶり!珍しいじゃん!」って元気だった。いい子です。カフェで働くMちゃん曰く「えりちゃんとTくんは返事をしなくて良い独り言を永遠を喋っているから、二人のどちらかといるとき、わたしのBGMはどちらかの独り言だよ!」と爆笑していた。MちゃんもTくんもカラッとしていてそれでいて二人とも違うしっとりとした質感を持っているのでとても好きだ。バイト先でも、わたしはこんな素敵な人たちに会える。両手を合わせてわたしはありがとうと言います。

 

イシジマさんは自転車貸してくれるって言うし、この方いつもポジティブな言葉をかけてくれると言うか、なんというかそういう人で元気が出る。わたしゆるキャラ好きじゃ無いんだけどきっとみんなにとってゆるキャラってこんな感じかなって人かな。よくわかんないけど。

 

それではみなさまお疲れさまでしたということで、わたしは一人隣駅のブックオフに向かう。イシジマさんが沖縄のタカオくんにあげてたよしもとばななの本が急に気になり、記憶を頼りに探す。もう一冊気になるものも買う。ついでに実家にあるけどナオコーラの本も2冊買う。近くにあった向田邦子も100円だし。と、買っちゃう。

レジに進むとき妙な覚悟があった。「何年もずうっと読まなかった、食わず嫌いしてたよしもとばななを読む時が来たんだ。」と。

そんな緊張感もよそに、シラフのご近所さんに会う。いつも近所の飲み屋で酔っ払った状態で会うのでこういう時ちょこっとだけ恥ずかしい。そういえばブックオフに来るまでの道でもべつのご近所さんに会った。今日はご近所さんバッタリデー。

 

薬局でおやつや明日の朝ごはんを買う。薬局はポイント三倍デー。乗せられてリップクリームを買っちゃう。お金ないのになあ!

 

久しぶりに自分の部屋に帰って来る。何も変わっていなくてちょっと残念ではあるけど、そんな気持ちも含め安心する。カレーと冷凍したお米(蚤の市で余ったお米を大量にもらった)を温める。はなちゃんって料理があんまり上手じゃないみたいなんだけど、カレーが本当に美味しい。バーモンドカレーってこんなに美味しいんだっけ?ってなる。得意料理はカレーとオムライスだそうです。ハナコチャン。わたしもはなちゃんのカレーとオムライス好き。ハナチャコン。

 

ご飯食べてから本を読む。ばなな。いけるなこれは面白い。読み慣れた好きな本を読み返すことはあっても、新しい本から得る刺激について私は忘れていたので、脳みそがビリビリしびれて気持ちがいい。逃すまいと舐め回しているので本が進まない!こういうのは先を読みたい好奇心が勝つので、あとでまたここをいいと思ったんだなと注意して読みたい。そこでゆうさくが受験勉強中の参考書みたいに本に細くてカラフルな付箋を貼っていたのを思い出し、机に置いてあった太い付箋で印をつける。

 

 

集中力も切れ、パソコンを開く。フェイスブックが、一年前に「そりゃそうだけど」を更新し始めたと教えてくれる。頼れる文明の利器。愛してるぜ。

文明の利器はきっかり一年前のことを教えてくれるけど、自然は季節の訪れをやんわりと伝えてくれるね。

 

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なんだか書き逃したことがあるような気がするし、もっと真剣なこと書きたいけど、これは日記なのでテキト〜に〜〜〜今日は長かったね。張り切っちゃったたのしくて。

 

さあ本を読み切って眠れるかな。はなちゃん帰ってくるかな。

あ、かえってきた。おかえり〜。